<整理・整頓 その2>

先月は『整理』についてでした。今日は『整頓』について考えてみたいと思います。

『整頓』を辞書で調べますと、“スッキリと整理したモノや情報を使いやすく綺麗に配置すること” とあります。

しかし何故『整頓』する必要があるのでしょうか?

すでに時間をかけて『整理』をしたわけですから、そこには必要なモノや情報しか残っていないはずです。その上さらに手間をかけて、見た目だけを良くしなくても整理するだけで充分に思えます。

『整理』はモノや情報の要・不要を原理原則に従って判断することでした。言い換えれば、必要な数量をゼロ(=不要ということ)なのか一つ以上必要なのかを判断すること。つまり

定量化の決断を行うこと

といえます。

『整頓』は一旦必要と決めたモノや情報を、そこらに放置しておくのでなく、しっかり置場所を決めること。つまり、

定置化を決断すること

といえます。

『整理』、『整頓』ともに、自ら判断し決断する作業であるわけですが、『整頓』はその判断を揺らぎのない強固なものにするための有効な手段ではないかと思います。なぜなら、自分の判断や決断を綺麗にわかりやすく内外に指し示すことで、自分自身の判断軸(判断基準)がとても見えやすくなります。すると、日々色んな課題にぶち当たっても、軸がブレにくくなりますし、また自分の判断軸を他者と共有することも比較的容易になります。

「頓」の漢字には、“落ち着く”と言う意味があるそうです。

私たちは職場や家庭で日々忙しく過ごしていますので、夜クタクタになって寝床につく毎日です。疲れた身体はぐっすり眠ることでスッキリと健康な状態に整えることが出来ます。しかし、精神的な困りごとや課題は、整理しないと、徐々に増大して心落ち着かなくなってきます。真に解決すべき課題と気にしてもしようがない心配事との整理・区別を終えたら、今度は「自分が真に解決すべき課題はこれだ!」と絞り込むことで、集中して課題解決に取り組める落ち着いた環境が整うはずです。

私たちが、心穏やかにイキイキと充実した毎日を送るためには、『整理』・『整頓』をセットで実践することが大切なのではないでしょうか。