<ベストかパーフェクトか>

経営勉強会を始めて三カ月が経過しました。全員参加で行う毎朝の輪読感想発表と、週一開催のリーダーさんを中心とした勉強会それぞれにおいて、私自身、多くの学びを得ることができ、とてもありがたく思っています。

あるとき、週一勉強会で「仕事に対してどのような姿勢でのぞむべきか?」をテーマにしたときの話です。「ベストを尽くせばいいと考える人は多いが、目指すべきはパーフェクトを志すことである」とテキストに書かれていたので、“ベスト”と “パーフェクト”は一体何が違うのかについて、皆で考えてみました。

「ベストは目に見えるけど、パーフェクトはどこまで行けばよいのか目に見えない。」「ベストは自分が努力した最高の結果、パーフェクトは他人が感動する最高の結果」「自己ベストを更新し続けることで、パーフェクトに近づくが、パーフェクトには終わりが無い」「ベストを尽くそうとするとパーフェクトから離れ、パーフェクトを目指すとベストから離れる」「ベストを尽くすは自己満足」「パーフェクトを目指すには、自分だけでなく、多くの人の知恵や知識が必要。」

皆さんのお話を聴きながら私はふとお相撲さんのことを思い浮かべました。大相撲では開催期間中、最多勝利の(ベストを尽くした)力士が優勝するわけですが、必ずしも一五勝全勝するとは限りません。他の力士より一つでも多く勝てば、たとえ二敗していても優勝できます。一方、無敗で連勝を重ね、十三日目に優勝を決めた力士が、その後も力を抜かず、全勝優勝(パーフェクト)をかざる。どちらも同じ優勝で、獲得賞金も同じです。しかし、その内容には明らかな差があると思います。

一体、力士という仕事の意義と目的は何でしょうか?ただ勝てばよいのでしょうか? そうではないと思います。会場やテレビの前にいる大勢の観客に感動を与えることこそが、真の目的ではないでしょうか。負けても良いというわけではありませんが、勝利とは、その意義と目的を果たす一つの手段(通過点)に過ぎないような気がします。

非の打ち所の無いパーフェクトの状態を志す姿勢こそが、他者を良い方向へ巻き込みながら、素晴らしい結果を残す要諦であるような気がします。