<正しく冷静に>

普段当たり前と感じていたことに予想外の変化があると、私たちは驚きや不安を感じますが、感染力の強いウィルスの出現で、今世界中に混乱が広がっています。

報道等では「正しく怖がる」ことの大切さを伝えていますが、先の見えない困難に出くわしたとき、事態は永遠に悪化するような錯覚に陥ります。しかし“明けない夜はない”と言われるように、いずれ必ず混乱は収束するということを忘れてはいけません。

元来、私たち人間は、困ったときには皆で集い、支え合って様々な難局を乗り越えてきました。しかし、今回は人と人との接触がリスクを高めるため、私たちはいつも以上に個人の判断力を高めておく必要がありそうです。正しい判断をするためには何に基準を置けばよいのか。ものごとの正しい理解に努めるようしたいと思います。

日頃あまり意識をしていませんが、生きている限り私たちは常に死のリスクを抱えています。WEBで調べたところ、心臓発作と脳溢血で亡くなる人は、毎年世界中で一年間に1520万人もいるそうです。ガンは820万人。慢性肺疾患が300万人。HIVは200万人。さらに、餓死者880万人。交通事故死140万人。自殺者80万人。戦争紛争15万人。等々、一年間に5690万人の人が病気や事故で亡くなるそうです。(WHOファクトシート・2018

一〇〇年前、人類の四分の一を感染させたスペイン風邪は人々を大混乱させましたが、ほぼ二年間で終息したそうです。

少し冷静に考えてみると、決して終息する事のない死亡リスクであっても、毎年繰返して発生するものは、私たちはあまり大きな問題として取り上げずに受け入れていることに気付きます。

三月一七日時点で死者6500人に至った今回のウィルスがこれからどれだけ拡散していくか予測することは極めて難しいと思います。しかし、私たちは今だけのことを考えた対応をするのではなく、いずれ終息する日のことを考えて、判断を間違えないようにしていく必要があると思います。

“思いは必ず叶う”と言われています。十分な対策をとりながらも、私たち全員で、ちょっと先の未来が素晴らしい日々になるとの思いを強く描くようにしてまいりましょう。