<フェアプレー>

ちょっと立ち寄った飲屋で「お客さんいい男だわね!」と言われてその気になり、ついつい飲みすぎてしまうお兄さん。

お店の人は、どこまで本音か分かりませんが、売り上げを上げようと、お客に“耳あたりのよい言葉”を投げかけます。お客さんも決して悪い気はせず、その時間を楽しんだことでしょう。しかし、これを間違って実践してはいけません。今日は、 “フェアプレー”について考えてみます。

昔、友人から聞いた話ですが、彼のお父さんは、ある大手企業で働いていました。地位が上がり、盆、暮れの時期になると、自宅へは沢山の贈り物が届くようになりました。それらは会社の部下の人たちからだったので、彼はとても違和感を覚えたそうです。

スポーツマンの友人は“フェアプレー”を信条としており、上司への付け届けで自分の将来が決まるような世界に強い憤りを感じたそうです。

友人は少し大げさに話していましたし、三十年以上前のことなので、今の時代では当てはまらないかもしれません。しかし実は似た状況が今の私たちにも起こるということを知っておかねばなりません。

私たちが仕事をする上での フェアプレー”とは、本音でぶつかり合い、物事を「なあなあ」では済まさず、事の本質を見極めるべく、本音で真剣に語り合うことを指します。従って、「善いことは善い。悪いことは悪い。」と勇気をもって単純明快に伝え合うことが大切です。

ところが、本当は問題点や改善すべき点に気付いていながら「相手に嫌われるから」と単に“耳あたりの良い言葉”しか伝えられないケースが多いのではないでしょうか。

自分だけが他者から「優しくて良い人に見られていたい」という内向きで利己的な行動をとっていないでしょうか。

自分だけがこっそり評価されようと思っても決してうまくいくものではありません。自分の成長には共にプレーする仲間の成長も不可欠です。

自分の成長には、「本音でぶつかる」ことが不可欠であることを理解し、他者を思うやさしい心で、正しいと思うことは、勇気をもって積極的に繰返し発信することを実践してまいりましょう。

真のやさしさとは、一見すると厳しいものに映ります。

“耳当たりの良い言葉”は聞くも発するも注意が必要です。