<茹でガエル・逆茹でガエル>

今年は世界中がコロナの猛威にさらされました。全世界で死者が百五十万人を突破し、様々なモノや仕組や産業そして人同士の触れ合いに大きな変化をもたらした一年でした。

コロナ終息にはまだ時間が掛かりそうですが、ワクチンの実用化が進むなど、良いニュースが今後増えてくることを期待したいものです。

“茹でガエル”という言葉を耳にしたことが有ると思います。カエルは自分が住む池の水温が徐々に上がると、その変化に気付かず、やがて熱湯の中で茹で上がってしまうそうです。環境変化を敏感に感じ取り、それに合致した行動の大切さを暗示した話ですが、今年世界を混乱させた状況に対し、今後我々はどう反応をしたらよいのでしょうか。

突然現れた未体験のウイルスに直面し、いきなり熱湯を浴びせられたかのように、私たちは驚き、その対応に右往左往しました。対策方法の是非が米国大統領の選挙論点になるほどで、これはあたかもカエルが冷水から突然熱水へ飛び込んだがごとく “逆茹でガエル”現象とでも言えそうな混乱が世界各国で起こりました。

一方、コロナ以外の病気に目を向けると、今世界中で最も多い死因は心臓発作と脳溢血で、その数はコロナの10倍にも上るそうです。しかし私たちは“茹ガエル”よろしく、あまり大騒ぎすることはありません。

たとえ多くの人が亡くなる病気であっても、“一定して”繰り返すものには関心が薄れて気にしない。一方、始めて体験するコロナにはびっくりして右往左往する。

これらの反応が良いとか悪いとかではなく、私たち人間は、驚いて慌てふためくこともあれば、慣れて感性を鈍らせることもできる生き物だという事が分かります。

地球の歴史を振り返ってみると、今後もかつて体験したことのない出来事が起こることは必然なのでしょう。私たちは、それらの出来事にも正しく反応せねばなりませんが、最も大切な事は、私たちの周辺で既成事実となっている様々な課題を諦めることなく、今出来る改善を実践することと思います。皆さん今年も一年間ありがとうございました。

追伸:来年より社内報が見直されます。コラムは年二回程度となりますが、内容あるものにできる様努力してまいります。引き続きよろしくお願いします。