中空バルブのような難加工材も鍛造化新技術で解決

中空バルブのような難加工材も鍛造化新技術で解決

これまでは、御客様の方で「塑形材」を製造された後、駄肉部分(内径部)をドリルで内径部を削られていました。特に過酷なエンジン性能を要求されるF1レース用等は、難削鋼のインコネルを使用しており内径部をドリル加工するには、1本のドリルでは加工出来ない難加工材であります。
このことは、非常に時間とコストがかかる案件でございました。

さらにこの部品にエンジンの効率改善による燃費改善を目的としNa(ナトリウム)を挿入する事で冷却効果改善が望まれるということで、この難削鋼(インコネル)を如何にコストを安く、強度の高いものを作れるかという課題をいただきました。

弊社では、これを「鍛造」による新技術成形方案 を開発しました。
中空容積を最大限確保しつつ求められる形状寸法も精密に製造できます。

このように困難な形状の部材であっても、弊社の鍛造技術は、課題あっての技術向上を果たします。これまで製造をあきらめていた理想的な部材設計を弊社の鍛造技術を取り入れることでお客様の製品性能の向上に貢献させていただきます。

尚、弊社ではこの技術で製造された同部品を独自に車に搭載して、効果・安全性を確保するための研究も行ってまいります。

従来工程
φ6.5先端加熱→アップセッター→固溶化処理→孔入れドリル加工

開発工程
熱間鍛造 →新技術成形方案(切削加工なし)

 


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