失敗、熟考、そしてひらめき

取締役技術部長 木村 守利

鉄は硬いというイメージがありますが、私は鉄はやわらかい。固定できるのか心配になるくらい柔らかいイメージがあります。なので固めても明日になったら曲がるのではないかと思ってしまいます。するとやっぱり曲がるのです。その曲がった鉄は商品にはならないのです。曲がらないように固めるにはどうすればいいのかを熟考しなければなりません。

そういうフラッグがあって、そして壁があります。
普通、人はフラッグをとるために壁を越えることを考えるが、壁を越えた瞬間に目的が薄れてしまうように思います。
しかし私はずるいので、人と同じように壁を越えていると他人には敵わないので、穴を掘ることを考えます。どこに穴を掘るとフラッグが取れるのか。その熟考がある日突然に、穴の掘る場所がわかります。そしたら、課題懸案の解決方法がひらめいたりするのです。
一瞬瞳孔が開く。そしたら夜中でもメモをしておくのです。そのメモを実践するとうまくいくことが多いです。

こうした熟考は一年以上続くこともまれにあります。

そして、失敗は多い。報告できない失敗数知れず。使ったお金も数知れず。しかしその失敗の石をも底辺に並べてピラミッド上に積み上げていくのです。
そしたら頂点の石は動きようがない。そこにものづくりの極みを見るのです。
これは私ひとりではなく、仲間とともに失敗を共有していますので、何のために失敗しているのかという意味をわかちあいますので、いつも仲間とは硬い結束で結ばれます。

こういった技術というものは伝承していかなければなりません。
先輩から教わったものにプラスαして後継に伝えていく。

できないものはありません。時間が長くかかるか、すぐにできるかの違いだけです。
もしできなかったら社長が謝りにいってくれます(笑)