解決へのストーリー case.04ミラーブランキング製品（減速機）
お客さまの業種：産業機械関連 / 製品：曲線板
切削加工から加工レスの鍛造塑形材を供給。工程削減によるコストダウン、量産まで、ワンストップで実現。
ご相談
「工程削減によってコスト低減を。」
減速機の心臓部品などに使用される「曲線板」。これまで丸棒を切断し諸所工程を経て切削加工を施していました。これを「工程削減によってコスト低減をできないか」というご相談でした。
開発経緯
工程を約半分に削減
加工レスの鍛造塑形材を供給する事で工程を約半分に削減することができ、結果コストダウンにもなりました。
【従来工程】
丸棒切断（焼鈍材） → レース加工 → 遊星孔加工（両側面取り含む） → 歯切 → 焼入
【改善工程】
熱間歯車鍛造 → 焼鈍 → 全孔ブランキング →焼入
開発担当より
従来、切削加工を施していた製品は、加工レスの鍛造塑形材を供給する事で工程削減によるコストダウンを図れる可能性が高いです。製品として生まれたものに関しては、改善を繰り返し、育てていきます。開発して終わりではなく、量産しながら日々の改善により、低コストを実現・維持していく。製品が精密なら、人も精密に進化していく。そういったワンストップでの生産体制は、非常にユニークなため、真似されることもありません。
お客さまの評価
類似品の製品が多く、水平展開していけば大きなコスト低減に繋がっていく製造改革、提案品はお客さまより高評価を頂きました。その後、量産して安定的に供給していますが、圧倒的な低コストと、ロスの少なさを評価いただき、安心してお任せいただいています。
| 製品名称 | 減速板 |
| 材質 | SUJ |
| 用途 | 減速機 |
| 製造工程 | 熱間鍛造+冷間鍛造 |
| 製造可能サイズ | ～φ200 |
| 注文可能ロット | 300〜 |
| 特徴 | 旋盤、マシニング、ホブの削減 |
