解決へのストーリー case.02 - 精密鍛造・鍛造成形の東亜鍛工所＆新井工業

ストレートB＆Pセット（田圃の雑草を除去する機械のギヤとシャフト）

お客さまの業種 : 農業機械製造

不可能を可能にするには、教科書通りでは無理なことも。既存のイメージに固執せず、見方を転換してニーズに応える

「シャフトの長さが特殊に長いため、他社では非常に高額になってしまう。なんとか低コストで製造できないか」というご相談。昨今ではお客さまのご要望のシャフトを扱える工作機械自体が減ってきている現状がありました。

ご要望の部品は成形が困難な形状でした。そこでお客様のご要望を良く理解し、あらたな形状を提案しました。そこから開発は始まりました。3ヶ月後にできたが、失敗だった。納期が半年後だったので、すぐにイメージを切り替え、納期に間に合わせることができました。

難しかったのは材料が長すぎて、プレスの機械に入らなかったところ。正攻法では無理だったので、ウルトラCを使いました（笑） 5mの塀を乗り越えるのに、人間の脚力では無理。そこで穴を掘ってくぐり抜けたというようなものです。へそ曲がりなんですよ（笑）

開発したら量産する。日々より効率よく、ロスの少ない安定した製造ができるよう、量産ラインのスタッフも改善を重ね続けています。それを評価いただいたのか、その後2年程して全く違う部品の相談をいただきました。それも無事開発を終え、現在量産供給させていただいています。